ペダゴジスタとは[pedagogista](ペタゴジスタと呼ばれがち)

レッジョエミリアの「ペダゴジスタ」とは

教育学を専攻した経歴を持ち、理論を実践に落とし込んだり、実践から理論を洗練させるといったレッジョエミリア教育の中でも、とくに難易度の高い役職です。

教師やアトリエリスタと一緒に、教材研究、内装のデザインや材料の選定といった分野にも参画する。

責任範囲は園内にとどまらない

また、教師と親の関係を円滑に進めるための潤滑油としての役割も期待されています。

さらに、イタリアではペダゴジスタは1つの園ではなく、複数の園を統括することもあります。1つの園での実戦経験だけを以て理論を検証(逆も然り)するだけではなく、様々なシチュエーションから総合的に、

  • 教師
  • 子ども
  • 理論
  • 実践

などの広範囲を責任範囲として請け負う、非常に高い視座が必要とされる役職です。

様々な定義

  • 教育専門家(ペダゴジスタ)の集団は、組織全体の指導者と週に一度会合し,学校および乳幼児センターの全組織網についての方針と問題とを討議します。各教育専門家たちは3~4の学校とセンターを支援するように割り当てられ,保育者たちが組織の方針を支え,実行するのを援助します。各学校の支援には、継続的な専門的発達と現職教育に関する新しい主題と経験を確認する保育者たちとの活動も含まれています。個々の学校では、教育専門家は、保育者たちが子どもたちや親たちに関わる教育の問題と取り組むのを助けます。しかし目標は、保育者たちの問題を解決することではなく、自主性を奨励しながら彼らを支援することです。教育専門家の複合的な仕事は,この複雑な組織のさまざまな部分と協力し,必要な連携を維持することであり、同時に個々の子ども、家族そして保育者の集団の権利と要求を分析し、解釈することです。 レッジョエミリア保育実践入門
  • レッジョ・エミリア市の幼児学校には「ペダゴジスタ」と呼ばれる人物がいます。ペダゴジスタは大学で教育学を専攻した経歴を持ち、教室での実践を教育研究と結びつけ、いくつかの園を統括して受け持つ形で、教師と親の連携を築きます。 レッジョ・アプローチ 世界で最も注目される幼児教育